皆様、こんにちは。広報担当者です。本日は、試験杭についてお話しします。
東京スカイツリーは、建築基準法で定められた耐震性や耐風性を確保することはもちろんですが、災害時にも無線電波塔としての機能を維持するため、通常の超高層建築物の構造安全基準よりも高いグレードの目標性能を定めて構造設計されていますが、こうした構造設計の安全性を確認するため、2007年秋頃に実物と同じ性能を持つ杭(試験杭)を構築し、載荷性能実験を行っています。
現在、工事が終了している基礎(杭)工事は、この性能実験において得られたデータをもとに安全性が確認されており、いわばこの試験杭はスカイツリーを影で支えている功労者(?)とも言えると思います。
下の写真をご覧ください。これは現在の建設地の状況です。すっかり変わっておりますが、矢印の場所が上記写真の試験機があった場所です。
影の功労者とも言える試験杭は、「高さ600mを超すスカイツリーを実際に支えることはないものの、礎となってスカイツリーをずっと見守ってくれている。」と感じずにはいられない広報担当者でした。