よくあるご質問
なぜ、今600m級のタワーが必要なのですか。
関東地方の地上デジタル放送は2003年12月より放送が開始されておりますが、都心部に林立する200m級超高層ビルの影響を受けにくい600m級の新タワーからの送信が望まれています。
新タワーに移行すると、地上デジタル放送の送信高は現在の約2倍となりますので、年々増加する超高層ビルの影響が低減できるとともに、2006年4月に開始された携帯端末向けのデジタル放送サービス「ワンセグ」のエリアの拡大も期待されているところです。
また、災害時等の防災機能のタワーとしての役割も期待されています。そこで、民放5社とNHKは、この重要な役割を担う新タワーの建設地として、「墨田区押上・業平橋地区」を最終決定し、600m級のテレビ塔からのデジタル放送に向けて準備を進めることになったのです。
東京スカイツリーはいつできるのですか。
2006年度に基本設計、2007年度には実施設計を行い、2008年7月14日に着工しました。工期は約3半年と想定しておりますので、2011年12月竣工、2012年春開業予定となっております。
どれくらいの観光客が見込まれているのでしょうか。
東京タワーなどの全国の展望施設の事例を調査し、統計的な手法を使って、東京スカイツリーの来場者数を推計しております。開業初年度には約540万人、開業後30年平均で約270万人の来場を見込んでおります。
大きな地震が来ても、東京スカイツリーの構造は大丈夫ですか?
東京スカイツリーの構造計画は、これまでにもタワー建築物を数多く手がけてきた (株)日建設計が担当しております。万全の耐震性や耐風性を備え、平常時はもちろん、災害時にこそ、無線電波塔の持つ社会的な機能を発揮し、防災拠点として地域の安全と安心に貢献するため、目標性能を高く定めた設計を進めています。
「ライジング・イースト・プロジェクト」ってなんですか。
東京スカイツリーを中心とした都市開発事業を「Rising East Project」と名付けました。「イースト」は東京の東、日本の東、世界の東を表し、「ライジング」に始まりの意味をこめて、タワーを中心としたこの場所から、新しい文化や価値を「発信」する、そんなまちづくりを目指すという、このプロジェクトの基本コンセプトを表しています。
東京スカイツリーの周辺には、どのようなものができるのですか。
東京スカイツリーを中心とした観光と地域に根ざした生活の拠点として、下町らしい個性あふれる賑わいを演出した複合施設を検討しており、老若男女、国籍を問わず、誰もが楽しめる空間をつくりたいと考えています。
具体的な用途や規模は、現在検討中ですので、計画案が決まり次第公表させていただきます。
交通対策は大丈夫ですか。
東京スカイツリー建設予定地の周辺では、区画整理事業が進められており、将来の交通需要に対応した都市計画道路や駅前広場が新たに整備される予定です。また、周辺の交通を円滑に保つために、墨田区や警視庁等と今後協議を進めていきます。
なお、この地域には東武線をはじめ、鉄道4線が集まっておりますので、積極的な鉄道のご利用をお願いしていきたいと考えております。
※「新タワー」は「東京スカイツリー」の名称が決定する以前の仮称です。
※「新東京タワー株式会社」は「東武タワースカイツリー株式会社」に社名変更いたしました。